西陣織で有名な織のまち「西陣」に位置し、通沿いには織屋が建ち並んでいたということですが、うちの町内でも今は賃機はなくなり、織屋2軒を残すのみとなっています。
裏借家の家主はとおりに面した織屋などの町家でした。賃機(ちんばた)織りとして下請けの職人が裏借家に住むことも多かったようです。
見過ごしてしまいそうな路地の奥には広場があり、共同の井戸と便所がありました。取り囲むように6〜7坪の平屋が6軒、立ち並んでいました。といっても長屋ではありません。小さくとも戸建だったのです。
下請けで生計を支えていたのでしょう、牛小屋を構成する残存3棟のうち1棟の登記上の種類は居宅兼工場となっています。 |

黄細線は現在の塀。取毀建物は儚い青、他家は薄青緑で表示。
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